2015年10月22日木曜日

釧路地区のこれからの福音宣教

 
 今年は信徒発見150年の記念の年で、各地からの巡礼も行われ、フランシスコ会でも、今年10回目となる「フランシスカンバス」は長崎巡礼を実施。全国から70名もの若者が参加したとのことです。とはいえ、日本の教会もフランシスコ会も召命の不足と、司祭(信徒も)の高齢化に悩まされ、深刻な状況になっています。

先日、10月11日、日本管区の宣教司牧委員・阿部兄弟の釧路地区の教会訪問があり、釧路、中標津、根室の役員さんたちと集会の中で、日本管区の現状、とこれからの取り組みが語れた。翌日、釧路の修道院でも同じ課題を話し合いました。

現在、日本管区の会員数は約100名、次の管区長が選出される4年後、2019年には80人弱となり、75歳以下の主任司祭を担当できる人数となると、20人前後になると推定されている。フランシスコ会が担当している小教区は50近くあり、これからの宣教司牧をどう取り組んでいくか緊急な対応を迫られています。

このために、①小教区間の交流 ②集会祭儀の実践 ③成人に対して、キリスト教を教え伝えることのできる信徒の養成 ④地区としての宣教司牧体制づくりを司祭、修道者、信徒が共に取り組むことが求められています。(カトリック新聞10月18日参照)

 これは、単に教会の組織の活性化だけを目指しているのではありません。教会の召命と派遣に基づいているものです。世界宣教の日は改めてそのことを気付かせてくれたと思います。私は、この日の福音のことば、「私は仕えられ為ではなく、仕えるために来た」と言われた主の御言葉が心に響いています。自分は今まで司祭として、修道者としてどんな生き方をしてきたのか問い直しています。

その具体的なきっかけとなったのは、「世界で一番貧しい大統領」と言われている、ウルグアイ大統領のホセ・ムヒカ大統領の、リオ会議(環境の未来を決める会議)でのスピーチです。「私のスピーチの中には耳が痛くなるような言葉がけっこうあると思いますが、みなさんには水源危機と環境危機が問題の根源でないことを分かってほしいのです。 根本的な問題は私たちが実行した社会モデル(使い捨てのハイパー消費社会)なのです。そして、改めて見直さなければならないのは私たちの生活スタイルだということ。」 http://whats.be/2180

0 件のコメント: